美瑛岳東面（1400mまで）

静寂の森

2022年に感謝

ニペソツで山納めのつもりだったけど、正月から天気悪そうなので先取りして大晦日に山へ行くことにした。日付の変わる前に釧路を出発、みんな大好きトノカリ林道へ。除雪されてるか心配だったけど、何の問題もなく登山口へ到着。オプタテではなく、進路は西の美瑛岳へ。5月の残雪期に登って「是非とも厳冬期の東面台地を見てみたい」と考えていた。雪は深くずぶずぶとラッセルを繰り出す。あまり傾斜のない森の中を林道を繋ぎながら西へ西へ。なかなか標高が上がらない、これは帰り滑れないんじゃないだろうか。その懸念は後で的中するんだが、それよりも悪いのは上空の風である。ずっと遠くの方で強い風の音が聞こえる。森の中は実に平和なのだが。樹林限界を越えるあたりで日の出を迎える。ラス日の出。5時間たっぷり歩き、あと1-2時間ほど頑張れば山頂というところまで来た。しかし予想通り風が強すぎる。上空には青空が見えているが、突風に巻き上げられた雪塵がとんでもない勢いで飛んでくる。この調子で山頂まで行くのは、行けない事はないだろうけど、得るものがあるのか怪しい。というわけで、引き返すことにした。シールつけたまま安全地帯まで戻り、シール外してトレースを辿る。多少は滑るものの、傾斜が弱く半分以上は手押し。うーん、良い運動だ。3時間近くかけてようやく下山。なかなか痺れる、朝活でした。美瑛岳東面は望岳台から狙うのが正解かな。トノカリ林道は、残雪期限定だろう。

山を先取りしちまったので、正月三ヶ日は家族サービスとなった。手作りした甘酒がうまい。