ニペソツ山

ギリギリ間に合った

この一瞬が永遠なら良いのに

久しぶりの中村屋

我が青春の山、ニペソツ。おそらく2022年最後の山になるだろう。一年の締めくくりに相応しい。

前日深夜に釧路出発。凍っている路面に苦労した。幌加登山口を2時スタート。天気は高曇り、気温-7度と寒くはない。雪はそれなりにあるが、粉砂糖の様にサラサラで板が深く沈む。ずぶりずぶりとラッセルを繰り返す。林道にはたくさんの鹿トレース、君らも深い雪に難儀しているんだね。いつも通り森を抜け、いつも通り50m降ろし、クトーを装着して天狗平へ。日の出10分前、ギリ間に合った。さぁ、SHOWTIMEの始まりだ。東の空から太陽が顔を出し、ニペ東壁が頬をピンクに染める。いつまでもじっと見ていたい景色だが、iPhoneが冷たすぎて両手が我慢の限界だった。撮影を終えたらアイゼンに履き替え山頂へ。稜線上はまだ雪が少なく、藪が濃い。藪ズボ地獄に消耗させられた。最後の急登はカリカリアイスバーン、ウィペットが2センチしか刺さらない。9時前、山頂着。風が強い。時間が押しているので、ピボットターンで下山。再び藪ズボ地獄。下手くそなアイゼン歩行で、ズボンに穴が開く。天狗平に戻り、スキーを履けばフリーダム。お楽しみはあっという間。大きくトラバースし、途中でシールを貼り直し、登り返し地点へ。50m登り、森を滑り降り、下山は13時。また雪が増えたら行こうかな。

下山後は糠平の中村屋へ。日帰りは14時から。今日は和風風呂で癒された。