斜里岳

満月の森を、まっすぐ西へ抜けて、尾根に取りつく。

御来COOL

巻く。ひたすら巻く。

山頂方向にはべったり厚い雲が。

GPSによれば、ここが山頂らしい。本当に?

東斜里岳に、最高のシュプールを刻む。

三連休らしいので、とりあえず斜里岳に行くことにした。2年ぶり再訪。根北峠まで2時間30分のドライブ。今日は満月。雪面が灰白色に照らされて、実に綺麗だなぁと、入山前からしみじみ。この月光のおかげで、ヘッドライトの出番は無かった。心配していた笹藪は大したことなく、Apple Watchのコンパスに従ってまっすぐ西へ進路を取るだけ。雪質はとても良い。尾根に上がると御来光。真っ赤な太陽に元気をもらい、真っ白なガスの中へ。東斜里岳を大きく巻けば、視界は奪われ驚きの白さ。おまけに雪面も硬く、クトーを装着。GPSを睨みながら右へ左へ修正しながら山頂を目指す。最後に「ここを登り切ったら山頂だ」と思ったけど、気づかないうちに通り過ぎていた。GPSを信頼すれば山頂らしいが、自分は本当に山頂にいたのだろうか。とりあえず、もう用事はないので脱出。シール剥がして、ホワイトアウトの中、トレース跡を外れないように慎重に滑っていこう。しかし、途中で尾根筋をミスって、50メートルほど無駄に滑ってしまった。トラバース頑張って、無事リカバリー。東斜里岳を巻けば、視界はクリアに。太陽も復活した、滑るなら今しかないべ。東斜里岳南面の沢地形へダイブ。雪、斜度、天候、全てが最高の一本。贅沢すぎた。ボトムから斜めに登り返そう。シール着けて、120m登ればトレース復帰。再びシールを外してトレースを辿る。尾根はガリガリだが、森に入ればほぼ自動運転。気がつけば下山していた。行動時間は6時間。

合計距離: 15517 m
最高点の標高: 1544 m
最低点の標高: 486 m
総所要時間: 06:12:26

 

あぁー、楽しかった。自分の人生に、これ以上の幸せは要らない。この命ある限り、山に行かせてください。

下山後はちょっと遠回りして「湯宿だいいち」へ。日帰り入浴は、13時〜16時、大人1000円、と強気設定だが、木材を贅沢に使った浴槽と、川のせせらぎを聴きながら浸かる温泉が最高だった。是非とも、泊まりで再訪したい。

まともな素材が集まったので、久しぶりに動画投稿するつもり。後日、UP予定。

Mountain

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