Caravaggio

カラヴァッジョ展

近代美術館で開催中

父からチケットをもらったので、道立近代美術館で開催中のカラヴァッジョ展に行ってきた。芸術には疎いが、ときにはこういう場所に行きたくなるのは父の影響だろう。

簡単に説明すると、1600年ごろにイタリアで活躍し、バロック芸術に多大な影響を与えた画家。美しいものを理想的に描くのでは無く、枯れた葉っぱをそのまま描く。当時としては画期的なリアルにこだわった表現だったのだとか。

面白いのは、彼の半生。騎士でもないのに剣を帯刀して暴れるなどの奇行が記録されており、遂には決闘で人を殺めてしまう。指名手配されて捕まれば死刑になるというので、ローマから逃げながらも作品制作を続けて各地の教会に祭壇画を残した。でも芸術の都ローマに帰るために絵を描いて恩赦をもらおうとするけど、途中で謎の死を遂げる。

殺人を犯した画家でも、後世にその作品はしっかり評価される。自分の信念を「アート」という形で残すことの重要性を学んだ気がした。

実は作品の全てが到着していない。チケットの半券の裏にスタンプを押してもらったので、他の作品が展示されたらノーチャージでまた見に行く事ができる。絵が飾られているはずのスペースには、作品の写真と到着遅れの文書が掲示されていた。「イタリア文化財庁の手続きの遅れにより作品の到着が遅れています」みたいに書かれていて、イタリア人と日本人の特徴を的確に表現しているなぁと感じた。

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