雌阿寒岳・雄阿寒岳
夏山シーズン始まりました。
1ヶ月ぶりに山へ行く。目的地は雌阿寒岳と雄阿寒岳。釧路から片道1時間40分くらい。遠くも近くもない、微妙な距離。
トライアルでバナナを調達し、まりも国道をバナナを齧ってドライビング。明け方はシカとニアミス多発なので怖い。
野中温泉横に駐車してスタート。今回は時計回りに周回する。朝4時の時点で霧雨だ。森の中を快適に歩いていく。半年ぶりの夏山登山、足首が弱体化されて辛い。毎年のことだが、夏山はシーズンインが一番辛い。ストックの使い方も忘れているし、思うように動かせなくてイライラする。でも夏は、新緑のフレッシュな酸素を吸えるから呼吸は楽な気がする。まだ虫も少ないし、この時期は特に森の中の空気が気持ちいいのだ。ハイマツ帯に入ると、朝露でビチョビチョになるからカッパ装着。稜線に上がると風が強くて帰りたくなる。視界の効かない山頂はタッチ&ゴー。さっさと下山しようと足を急ぐが、突如雲が抜けて空が青くなった。ドラマチックな阿寒富士の登場にちょいと感動を覚える。見たかった青沼もよく見えた。今日も青い。なんだか楽しくなって調子が良い。阿寒富士でジャリジャリと戯れたら、森をダッシュで下山。キャンプ場には何やら新しい商業施設ができていた。まだ開店前だったけど。オンネトーをのんびりハイキングして駐車場に戻ったら雌阿寒パート終了。車に入ると急に寒くなってきたから暖房を入れる。ゼリーを食べたら雄阿寒へ。
8時過ぎに雄阿寒パートスタート。阿寒湖の湖畔沿いに登山道が設けられていて、なんとも風情がある。湖にタッチして入山。タロとジロ、二つの池を眺めたら本格的な登山道へ。雌阿寒と違って、雄阿寒の登山道は笹被りと倒木が多くて荒れ気味。湖から離れると、なんだか身体が重くて辛くなってきた。いきなりのダブルヘッダーは無茶だったかもしれない、と後悔してもしょうがない。攣りそうな足を引き摺りながら山頂を目指そう。ハイマツ帯に入ると、まさかの樹氷が登場。霧が濃くなり、やばい風も吹いている。気を抜くと吹っ飛ばされそう。体感では氷点下10度くらいだろうか。上下のカッパを着込んで、意地で山頂を取りに行った。同じタイミングで、ガッツある青年も山頂を踏みしめていた。長居は無用、さっさと帰ろう。下山の足は早かった。登っているときは余裕がなかったが、雄阿寒岳の登山道は原生的な森林が残っていることに気が付く。野鳥の声もよく聞こえて、いい雰囲気。笹刈りがもう少し入ってくれたら、もっと通いたくなるんだけどなぁ。トレーニング目的なら、雌阿寒二周の方がいいかな。予定よりかなり遅れて下山。ひどく疲れた。
赤い屋根の「あっかんべぇー」で濃厚なソフトクリームをいただき、冷えた身体をさらに冷やす。道の駅「赤いベレー」の温泉で冷えた身体を温めて終了。