ニペソツ山

はじまりの合図

サンライズ そして…

絶句

大地を覆う霞が輝いていた

アイゼンの歯がビシバシ決まる氷だ

ピック

ウペペと私 二度目は無いだろう

カッチカチの山頂直下 滑落するかと思った

未だ滑っていないデルタ

板の置き方が雑

満足致しました

かに

今年もニペ。何度も登れる山じゃないが、何度でも登りたくなる山。それがニペソツ。

深夜の幌加温泉からスタート。古いトレースがあり「今日は楽勝モードだな」と余裕をこくが、よく見るとそれはちびっ子が遊んだであろう「ソリ」の跡。わずか20〜30mでトレースは消え、いつも通り単独ラッセルが始まった。静寂の中を独りで歩く、空を見上げれば星が輝いている。暗闇の森の中、Apple Watchのコンパスを頼りにラインを伸ばそう。夜明け前、放射冷却で空気が一気に冷たくなった。身も心もApple Watchも震える、バッテリーが切れそう。いつもの斜面をトラバリ、前天狗へ。クトーを使って登るが、斜度がキツくなったら素直にアイゼンを履くと楽だ。右くるぶしがブーツに当たって痛い。アイゼンに履き替えても痛みは変わらず、次回までに調整が必要かもしれない。

前天狗にて、赤いニペがドン。心の震えが止まらない。コルに板をデポして、山頂までお散歩。お気楽ハイキングだと思ったが、日陰にはブルーアイス。随所で前爪とウィペットを使って慎重に登る。山頂直下で直登してみたが、最後の一歩がガチガチに氷結していたから肝を冷やした。素直に夏道ルートを使うと楽だ。山頂で一服。風はあるが、暖かく気持ち良い。コーヒーでも飲みたい気分だ。しばし至福の時間を過ごしたら下山開始。くるぶしをケアしつつ何度も立ち止まるが、大雪山の絶景に目を奪われ歩くことを忘れてしまいそう。我が青春の山、ニペソツ。僕が年老いても、この山は変わらずに僕を受け入れてくれるだろうか。くるぶしの痛みを騙しつつ、行動時間10時間30分で下山。好条件の週末だったが誰にも会わず、今日はニペソツ独り占めだった。

幌加温泉(600円)と、三股山荘のカレー+コーヒー(1150円)で締め。

Mountain

次の記事

武華山