アップルウォッチを登山用GPS端末として使う方法

【結論】

アップルウォッチで使える登山用アプリは複数あるが、「スーパー地形」が筆者のおすすめ。(2021/07/28現在)

 

Apple Watch をGPS端末として使う

最近使っているiPhone地図アプリ「スーパー地形」

アップルウォッチだとこんな感じ

冬山でも使える

ニペウペでは、行動開始から15時間は使えた

経緯

昨年まで、登山用の地図アプリは「FieldAccess2」を使っていた。しかし、サポート終了とiOSの更新によりアプリが使用できなくなってしまった。「これじゃあ、GPSログを取れないなぁ」と、困ったあたくしは、片っ端から登山用の地図アプリを試してみることにした。

 

現在流通している主な登山用地図アプリ

  1. GAIA GPS – 海外ではメジャーな地図アプリ。アップルウォッチ対応。地理院地図の使い方がわからないこと、継続課金性であることから却下。
  2. ヤマレコアプリ – アップルウォッチの機能が充実している。山行計画をヤマレコで都度作らないと使い勝手が悪いこと、課金モデルなど加味して却下。
  3. ジオグラフィカ – 周りで使っている人が特に多め。100m歩くごとに「カッコウ♪」と余計な音が出るので却下。(設定で消せるけどね。)

 

採用したスーパー地形について

色々と試した結果、「スーパー地形」が塩梅良さそうなのでフィールドアクセス2の後継として採用した。

メリット

  • 値段 – 980円買い切り型。
  • FieldAccess2で使っていた機能は、一通り使える。
  • 伝統あるPC地図ソフト「カシミール」と同じ作者。安心できる。
  • アップルウォッチ対応、スマホとの連携に優れる。
  • 地図の一括ダウンロードで、優れたUI。

Apple Watchと連携した使い方

iPhoneに「スーパー地形」をダウンロードすれば、自動でWatchにもアプリが追加される。デフォルト地図を、地理院地図に設定。登山エリアの地図をあらかじめダウンロードしておく。
入山時、iPhone と Watchは、電池持ちを伸ばすため「機内モード」に設定しておくが、「Bluetooth接続」は維持しペアリング状態を保つ。
iPhone or Watch のアプリで「ログ取得」を開始しログを記録する。終了時も同様。(地図をキャッシュしておけば、Watch単体でも使用できる。)

 

登山で使うアップルウォッチ

GPS端末として

  • 「スーパー地形」を使うことで、スマートフォンを取り出さなくても現在地の確認ができる。つまり、スマホの電池持ちが改善する。さらに、スマホとWatch、2台のGPS端末を携帯することになるので、万一の故障・紛失に備えたバックアップとして機能する。
  • 購入当初は「Apple Watchの電池持ち」を気にしていたが、こいつ結構な長持ち。12時間程度の山行なら余裕で電池は持つ。過去半年ほど夏冬含めてアップルウォッチを使っているが、電池が切れたのは行動時間18時間を超えた「ニペウペ」の1度だけ。それでも、ウペペの稜線にたどり着くまで、15時間近く動作していたと記憶している。
  • 自分が使っているのは昨年発売した「Apple Watch SE」。機能的には申し分ないが「G SHOCK」のような頑丈さは無いので、岩登りや沢登りには使わない方が良いだろう。「耐水性」や「耐衝撃性」を向上させた新型モデルが出たら買い換えるかもしれない。沢登りでも使える代物が欲しい。

よく使う機能(GPS機能以外で)

  • 心拍数 – 自分の心拍数の変化を定量的に可視化している。登山中にパフォーマンスの変化があれば、何が原因なのか後から考察できる。
  • 天気 – 直近や週末の天気予報を確認している。今週末はどこに行こうか。
  • 月齢 – 月の満ち欠けをチェックしている。満月の週末は決戦の日。
  • 標高・コンパス – 現在地の標高や、方角の確認に使う。
  • 時計 – Apple Watchは時計である。時刻を確認するために使う。起床時のアラームでも使う。電子音じゃなく、手首をノックする振動で起床すると目覚めが良い(気がする)。

 

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