地獄谷(大雪山旭岳)
11月も末に近づいて、ようやくシーズン・イン。北海道最高峰の旭岳、地獄谷を滑走してきたでやんす。
今年はラニーニャで暖冬多雪らしいが、旭岳でもまだまだ雪不足である。この時期はトレーニングだ。積雪や天気のことは気にせず通岳すべし。肉体と装備の不調を洗い出すのだ。しかし頼みのポンツーン159はメンテ中なので、昔使っていたクンバックを繰り出した。久しぶりのバイペックはやっぱり重い。午後に晴れる予報を信じていざスタート。
旭岳で渡渉したのは初めてだわ。笹藪も濃い。気温高めでオーバーヒート気味。
姿見まで、たっぷり2時間半かかった。空は相変わらずダークだが、このあと晴れる予報に期待する。石室では、元気な若者たちがセックン(雪訓)に励んでいた。
7号目を超えたあたりで、予報通り雲が抜けて旭岳がこんにちは。半年ぶりに見る大雲海の冬景色に感動を覚える。ここまで頑張った甲斐があった。あと少し。
旭岳は山頂までスキーで登れるが、9号目からはアイゼンを着けてチェック。装備の不調は無いようだ。
山頂には14時到着。どこを滑ろうかしばらく考えていたが、途中で見えた地獄谷に決定。
エントリーポイントはこんな感じ。
硬めのモナカ雪とちょっぴりのパウダーを味わいました。
マンダム。
所々、でかい岩があって面白い。地獄谷って、思ってたほど難しくなくて名前負けしてる感じがした。雪質次第だが、岩だらけの夏道より安全に下山できると思う。山谷風に言えば【!*】くらいだろうか、いや、あの本のグレードは信用してはならない。山スキー版のグレーディング本があったら便利だろうと思ったが、滑走難易度は雪質に大きく左右されるからあまり意味ないな。
噴気孔がお出迎え。落ちたらたぶん死ぬ。
藪を掻き分けて下山スキー。登山者がそれなりにいたようで、立派なトレースが出来上がっていた。
途中で犬を連れたボーダーとすれ違った。人懐っこくて、なでなでしてやるとスキー板の上でペロペロだった。これはお持ち帰りですわ。
下山後、いつもの湧駒荘で汗を流す。この温泉は毎度下山後に使っていたのだが、日帰り600円のはずが1000円に値上がりしててびっくりした。この価格なら、(少し高いけど)サウナ付きのベアモンテに行った方が良い。もしくは旭川の万葉の湯で一泊だな。覚えておこう。