忠別岳
ベビーはもうすぐ3ヶ月、すくすく育って体重は倍増。ミルク当番でいつも同じ腕を使うから、左手首が痛い。哺乳瓶を持ちながらスマホを触るのはやめた方がいいね。今回、入山前にテーピングして正解だった。
さて、本日目指すのは忠別岳。事前の打ち合わせでは上川岳を狙ったが、下界はモサモサ湿雪が降り危険な匂いがする。雪崩嗅覚の鋭いウッツ氏の助言でスパッと方針転換し、キリコ嬢の提案で「忠別岳スノーハイク(30キロの部)」が開催された。楽しそうな企画に仲間が集まり、総勢6人の大所帯で挑戦することと決まった。これは気合を入れねばならぬ。
深夜4時の大雪湖、北海道各地からアベンジャーズが揃った。ヘッドライトの灯りで顔がよく見えないが、挨拶を交わしていざスタート。末廣橋まで除雪が入っていたが、その先、ラッセルは深くしっとりと重い。先頭に立てば、出力全開でラッセルを楽しむ。後続に回れば、久しぶりに会う仲間とおしゃべりで寒さを紛らわした。ルートは現地判断で修正し、最短(と思しき)道をつける。何が出てきても、今日の天気とメンツなら確実にピークは取れるだろう。強い仲間に恵まれて心強い。案の定、随所で急斜面のラッセルに苦しめられたが、交代でルートを開拓しトレースを伸ばす。自分もいい所を見せようと頑張ったが、トレーニング不足のツケで股関節が痛くて辛かった。森を抜け、ハイマツを越え、最後はピヨピヨだったが6名無事に山頂に到着。快晴、微風。大雪山の絶景に癒された。
忠別岳の広い山頂で記念写真。山とスキーが好きなら、僕たちナカーマ。ウッツ氏自慢のドローンで追撮りされながら、忠別岳東面に各々シュプールを刻む。最高の瞬間。帰りの林道歩きを思えば憂鬱だが、パウダーがあればノープロブレム。皆の顔から笑顔が溢れた。
ひとつの山行を大事に噛み締めながら登っていきたいです。山と仲間に感謝を、ありがとう。