利尻山 北陵
今回お世話になった宿「利尻島ゲストハウスいちななにーいち」。沓形に昨年OPENしたばかりで、とても綺麗かつ安い。オーナーはガチ山スキーヤー。装備を乾かす専用スペースがあるなど、登山者へのホスピタリティに溢れている。利尻TRIPはここ一択だな。
さて、利尻。北陵から入山。レラ・チームが先行していた。トレースを追っかける形で避難小屋まで。小屋のドアがバッキバキに凍っていて、開けるのに10分ほど悪戦苦闘。苦労した割には、小屋の中は寒い。寒さに震えつつ天気待ち。今日は晴れない。気持ちは折れかけたが、一縷の望みをかけ小屋を出る。濃いガスの中を進むと、ピカピカのブルーアイスが連続して難儀する。アイゼンでなんとか攻略、これが利尻の洗礼だ。今日はここらで引き返そうかと話し合っていると、山頂にかかっていたガスが抜けていくように見える。これはもう、いくしかない。気合い入れ直して山頂に立つ。風強すぎ、ダウン着込んでもヒラヒラ。スキー履いて、アフトロマナイを覗き込む。ガスの切れ間を期待しながら1時間ほど待つ、が晴れない。諦めた、登ってきた北陵から帰ろう。いつの間にか強風は爆風に変わり、指先から身体が凍っていくので油断できない。ガスの中GPSを頼りになんとか小屋まで辿り着いた。これが本来の利尻の姿だ。パン食べてようやく元気が出た。視界の抜けた沢筋でパウダーを堪能して下山。熱い温泉が染み渡りましたわ。