チトカニウシ山

チトちら

ちょっと寝坊した。ガソリンを入れて北見峠へ、夜から降り続いた雪がええ感じに積もっている。今日は天候も悪いし、これはフレッシュドライパウダーが温存されているに違いない。目指すは思い出のチトカニウシ山。道北屈指のパウダーマウンテン。(遠軽町含め、網走管内は道東に区分するのが普通らしいです。)

ラッセル大サービス

予想通り雪はたっぷり、気温が上がる様子はなさそう。早速ポンツーンを装着してラッセルを繰り出す、これだよこの感じ。深くて軽い雪を蹴散らす、全身を震わせるあの感覚。一年ぶりのラッセルに気合が入る。さぁ行こう。林道を適当に詰めて、適当なところから尾根に登る。雪は深いが、笹は不快。例年12月なんてこんなものだろう。僕はパウダージャンキーでは無い、ただのヤマノボラーなのだ。山に登っているだけで幸せのアドレナリンが湧いてくる。気温はどんどん下がるが、身体中が暑い。最近の運動不足によるストレスを解消するため、ただひたすら雪を蹴散らす。天気なんて関係ない。

ご褒美は無し

山頂には2時間ちょいで到着。山頂付近はまだ雪が足りず、ハイマツトラップ多数。裏斜面は面ツルに見えたが、酔っぱらいそうなほど視界が無いので直帰する。どの斜面も笹や雑木多く、スキーを楽しむにはまだ雪が足りない。雪質は最高のドライパウダーだが、全身に「鞭打ちの刑」を食らう。今日はトレーニング日和だわ。こんな日に登ってくる人は他にいない。スキー中は防寒テムレスの中で指先が冷えて辛かった。どんなに暑くても、スキー中だけはインナー手袋をつけた方が良いらしい。

笹天国

「本気で山スキーをやりたがっている後輩が欲しいなぁ」と思うことが最近増えて来た。一人で山に登っても、あまり成長を感じなくなったからなのだろう。それよりも、自分の知識や経験を誰かに分け与えたいなと感じる。ただ一緒に山に行って山を楽しむだけの関係ではなく、本気で山に向き合って一人前のヤマノボラーに成長したいというやる気のある人に出会いたい。単独日帰りで厳冬期のトムラやニペソツに登りたいという目標のある人、どこかにいないだろうか。そんなことを考えながら、登りトレースに合流してシールを貼り直した。

北海道の山は楽しい、どこを登っても飽きることはない。山登りを楽しむだけなら、僕のこのスタイルを現状維持するだけで十分なんだろう。だが「現状維持は後退の始まり」と言うように、特に目的を持たずに山に通っている現在の状況はあまり好ましいものではない。いずれなんらかの形で後悔する気がする。山登りに終わりはない。もっと高い目標を立てるべきなのだろうか。そんなことを考えながら、気がつくと下山していた。峠にはなぜか自衛隊の迷彩車両が2台。何かの訓練なのでしょうか。

特製味噌八百七十円

下山後は丸瀬布やまびこの湯へ直行。前回と男女が入れ替わり、木の匂いが素敵な和風の浴場に案内された。おまけに昼の13時ということで貸し切り。つい気持ち良くなって歌でも歌いたくなる。遠軽に帰宅して後片付け。腹が減ったので、山岡家へ。特製味噌にLINEクーポンで味玉トッピング。スープもしっかり飲んだら、めちゃくちゃ喉が乾く。今日も大満足。

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