ニセコオートルート Niseko Haute Route
「ニセコオートルート」をやろう。やるなら晴天の満月で残雪期が条件となる。そのチャンスがコロッと訪れた。1週間ほど新雪も降っていないようなので、ザラメが期待できる。今回踏むピークは10個(ニセコアンヌプリ,イワオヌプリ,ニトヌプリ,チセヌプリ,シャクナゲ岳,白樺山,前目国内岳,目国内岳,雷電山,岩内岳)だ。
真夜中の花園スキー場から入山。駐車場はライトアップされていたので準備が楽。ゲレンデにスキーヤーはいない。圧雪車だけが動いていた。
狼のように吠えたくなる満月。日中と同じようによく見えてヘッデンがいらない。月光にライトアップされた羊蹄山やニセコ連峰。美しすぎたよ。
リフトのシルエット。狼男が隠れているから気をつけよう。月光ハイクは超快適だった。僕は、ヘッデンのライトがあまり好きではない。LEDライトは視認できないスピードで点滅しているので、長時間使うと目が疲れてしまうのだ。
アンヌプリ山頂。五色温泉への滑りは痺れた。満月がいくら明るいとは言え、所詮は月光。隠れているクラックや微妙な雪質の変化までは見えないので慎重に滑り降りざるをえないのだ。
イワオヌプリは山頂がどこかわからず写真取らなかった。イワオヌプリの雪はけっこう融けていた。風が強くて砂が目に入るのには参った。砂地獄だった。
ニトヌプリ山頂。ようやく空が明るくなってまともな写真が撮れるようになる。
チセヌプリ山頂。まだ半分以上残っている。お隣のシャクナゲ岳はピークがよくわからない。
白樺山到着。新見峠まで、白樺畑を通る。
前目国内山頂。かなりしんどい。後半戦はふらふらになると想定した計画だが、案の定ふらふらだった。でも予定より少し早い。目国内山頂には外人のカップルがいた。二人とも背が高くて、スキーがうまくて羨ましい。
雷電山頂の少し手前。先行者に惑わされて標識の位置を間違える痛恨のミス。誤差の範囲です。
岩内岳山頂にゴール。充実した12時間30分、ナマら楽しかった。完全に燃え尽きたので、二度とやるつもりはない。
動画です。
下山後はグリーンパーク岩内へ。景色は良いが、温泉はちょっと微妙。
トンカツ定食大盛り。温泉付きで1300円+大盛り150円。4月からは1400円に値上げされるそうだ。
町営のバスで岩内の街中へ降りる。このバス、この日で廃線されてしまうそうだ。途中のバス停で、おばちゃんが「今までありがとう」と言いながらサイダー(ダンボール)を差し入れしていた。そんなバスの最後のお客さんが僕になってしまった。なんとも言えねぇ気分。バスとタクシーを乗り継ぎ花園スキー場の車を無事回収。
その後は蝦夷富士小屋へ。酒飲んで肉食ったら、あっという間に9時間も眠ってしまった。
最高点の標高: 1319 m
最低点の標高: 169 m
総所要時間: 12:34:42